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ある日の実験

こんにちは!日本ニーダーです。

お客様から、ネットショップのレビューなどで見かける、
「新品時の発酵器のにおいについて」質問をいただきます。

いちばん心配されているのが、
「パンににおいが移るのではないか?」
ということではないでしょうか。

せっかく美味しいパンを作りたいのに、
余計なにおいが付くのは嫌ですし、気になります。

正直なお話をすると、
はじめてご利用の際は、樹脂特有のにおいがすることがあります。
感じ方は人それぞれですが、全然気にならない人もいますし、
気になる人は気になると思います。

取扱い説明書には、
「加湿皿に約50ccの水またはぬるま湯を入れ、しばらく使用すると、臭いは消えます。」
と、書かれています。

でも、
「もし消えなかったらどうするの?」
「やっぱりパンににおいが移るのんじゃないの?」
という疑問は残ります。

ネットで調べてみても人に聞いても「焼いた後はにおい移るけど、生地なら移らないんじゃない?」
というあいまいな感じで、誰もはっきりと答えてくれる人がいない…。

そこで、ある実験をしてみました。

題して、
「パン生地と臭いの強いものを一緒に入れて発酵したら、どうなるのか?」

実験に使うもの
・食パンの生地(シンプル配合)
・レトルトカレー
※レトルトカレーは加圧加熱殺菌されているため、無菌状態です。
 他の食材等で試される場合は、違う結果になるかもしれません。

工程
・発酵器を予熱。一次発酵28℃設定
・ニーディング25分(カレーと同居しない生地も用意)
・ニーディング中にレトルトカレーを熱々に
・捏ねあがった生地をボウルに移し、発酵器へ
・ボウルの横にレトルトカレーをそっと添える
・60分後生地を取り出しパンチして発酵器へ
・30分後生地を取り出し分割
・発酵器を38℃に予熱
・20分ベンチタイム後成形
・食パン型に生地を入れ、50分二次発酵(フタはしない)
・型の7割程度まで来たら、フタをして焼成

途中、レトルトカレーをレンジでチンした段階で、
発酵器はおろか部屋中がカレー臭で包まれ、僕の鼻および脳は完全に、
カレーワールドに迷いこみました。
そのため、発酵器から取り出すたびに他のメンバーにも確認してもらいました が、生地にカレーのにおいは感じられませんでした。

焼成はにおいが飛びにくいよう意識して平窯で行いました。
いつもと変わらずパンが焼けるいいにおいがしていました。

粗熱をとった後、カレーと同居したもの、していないものを隠して、
食べ比べを行いましたが、誰一人カレーのにおいがわかる人はいませんでした。

「ずっとそばにいたのに!」(カレーの声)

結果
「生地の状態では、におい移りはしなかった!」

科学的なデータに基づく実験ではないですが、
この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。

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